CrCl(クレアチニンクリアランス)

年齢・体重・血清クレアチニンから、Cockcroft-Gault式で推算クレアチニンクリアランス(eCCr、単位 mL/min)を計算します。腎排泄型薬剤の投与設計などで使われる腎機能の指標です。

使用する式

  • 男性: eCCr(mL/min) = (140 − 年齢) × 体重(kg) ÷ (72 × 血清Cr(mg/dL))
  • 女性: 上記の値 × 0.85
  • 理想体重(体重の種類で「理想体重」を選んだ場合): 男性 50 + 2.3 × (身長(cm) − 152.4) ÷ 2.54 / 女性 45.5 + 2.3 × (身長(cm) − 152.4) ÷ 2.54

この計算を使うときの注意

  • 成人(18歳以上)を対象とした式です。18歳未満には使用できません。
  • 体重は「計算に用いる体重」です。実測体重・理想体重・調整体重のどれを用いるかは、患者さんの体格、薬剤、施設の方針によって異なり、一律に「これが正しい」とは言えません。防衛医科大学校病院薬剤部の資料には、肥満患者では実測体重ではCrClが高めに推算されるため、理想体重の入力も考慮する、と記載されています。調整体重などを使う場合は、ご自身で算出した値を「体重を入力」に入力してください(本ツールは調整体重を計算しません)。
  • 血清Crが低値(筋肉量の減少、長期臥床、低栄養など)の場合、腎機能を過大評価しやすくなります。血清Crが0.6 mg/dL未満の高齢フレイル症例で0.6を代入すると予測精度が上がることが示唆されていますが、筋肉量の減少による低値かどうかを判断したうえで行う必要があります。本ツールは入力値をそのまま用います。
  • この式は Jaffe法で測定した血清Crをもとに作られています。日本の多くの施設で使われる酵素法の血清Crは、Jaffe法より約0.2 mg/dL低値になることが知られています。この差を補正するかどうかは施設の方針に従ってください(本ツールは補正を行いません)。
  • 血清Crが安定していない状態(急性の腎機能の変化など)では、推算値は実際の腎機能を反映しない場合があります。
  • 計算結果は参考値です。投与量などの判断は、添付文書・ガイドライン・施設の基準と患者さんの状態を踏まえて行ってください。

出典・参考資料