eGFR(日本人向け推算式)
年齢・性別・血清クレアチニンから、日本腎臓学会の推算式(JSN eGFRcr)でeGFR(mL/min/1.73m²)を計算します。身長・体重を入力すると、体表面積補正を外した個別eGFR(mL/min)も表示します。
使用する式
- 男性: eGFR(mL/min/1.73m²) = 194 × 血清Cr(mg/dL)^-1.094 × 年齢(歳)^-0.287
- 女性: 上記の値 × 0.739
- 個別eGFR(mL/min) = eGFR × BSA(m²) ÷ 1.73 (BSAはDu Bois式:0.007184 × 体重^0.425 × 身長^0.725)
この計算を使うときの注意
- 18歳以上の成人に適用する式です。血清Crは酵素法で測定した値(小数点以下2桁)を用います。
- eGFRの単位(mL/min/1.73m²)は、体表面積1.73m²の標準的な体格に補正した値です。薬物の投与設計では、平均的な体格の男性以外では、体表面積補正を外した値(個別eGFR、mL/min)を用いる考え方があります。抗菌薬・抗がん剤など投与量が mg/kg や mg/m² で決まる薬剤では、補正した値(mL/min/1.73m²)を用いる、とされています。
- CrCl(Cockcroft-Gault式)との違い:CG式は体重を用いて mL/min で結果が出る式で、肥満の患者さんでは高めに推算されます。eGFRは標準体格に補正した値で、体格が小さい患者さんでは過大評価されます。どちらを用いるかは薬剤の添付文書や施設の方針に従ってください。
- 血清Crが低値(筋肉量の減少、長期臥床、低栄養など)の場合、eGFRは高めに推算されます。
- GFR区分(G1〜G5)は eGFR の値による区分です。CKDの重症度は、原疾患や尿蛋白(アルブミン尿)の区分と合わせて評価されます。G5(15未満)は最も低い区分ですが、1回の推算結果だけで末期腎不全と判断することはできません。
- 計算結果は参考値です。投与量などの判断は、添付文書・ガイドライン・施設の基準と患者さんの状態を踏まえて行ってください。